遠くから目立つ桜の大木が敷地の東側にあるので、少し前に咲いている様子を目にしていた菩提寺。
震災直後に住職さんが職場に来たので、お寺の被害の様子を聞いた時には、建物には大きな影響はなかったということで安堵していた。
あれから約一ヶ月後に漸く行ってみることが出来た。
修復したばかりの
山門や
霊屋(おたまや)が無事なところを確認した。
こちらは二週間前のものだが、例年では3月末に咲く梅が桜とほぼ同時に満開となっていた。
寒い日が続いていたので、開花が遅れた影響かと思われる。
そして、それから一週間後にもう一度様子を見に行った。
一歩咲き程度の霊屋の枝垂れ桜は8−9歩咲きとなっていた。
降ってくるような桜。去年見かけた小さな「アレ」が殆ど目につかなかったのが幸い。
その日、今年初めての蝶を見たので、じきにヤツラも湧いて出てくるであろう・・・
そして、いつもならあり得ない眺め。
何が違うのかというと・・・
「遮るもの」がないから。
東側は眺めがいいのだが、今見ると素直にそうとは言えない景色が広がる。
津波で大部分が流された防風林は歯抜け状態。
海が思いのほか近く見えるのに少し恐怖を感じた。
鳥の海温泉の建物周囲の住宅、今は基礎を残すだけで殆ど流失したと聞く。
こちらも想像してなかった被害となった。
亘理伊達家一門の墓石が悉く倒壊。
これを立て直すには時間が掛かりそうだ・・・・
誰が手向けたのか、伊達成実公の霊廟前にはバラの花束。
石塔が倒れていたものの、建物は無事。
気になるのは、中の
「像」。
こちらも無事でした。